最近文章を書いてないです

  • 2015.09.24 Thursday
  • 17:40
 最近文章を書いていないので、いざこうして文章を書こうと思っても、頭にビニールを被っているような感じで、何か苦しい。
 書かなくなった理由は、わかっている。
 単純にパソコンの前に座る時間が少なくなったのだ。同時にスマホをいじってSNSをチェックしたり発信したりするのも激減した。
 FacebookやLINEは新しいテクノロジーだった。数年前は一日中Facebookをチェックしていた。しかし、今は、何故か、どうでもよくなってしまった。海外への連絡手段としてViberはときどき利用している。昔のKDDIと比べたら、もちろんとても便利ではある。
 ところで僕のメディアの利用の仕方は、テレビは見ない、ラジオは時々聞く、音楽は好き、ミュージックビデオも好き、スポーツや映画は見る、新聞はたまに読む、調べたいことはグーグルで調べる、ショッピングはインターネットが中心、本を読むのが好き。
 まあこんな感じで生きていて、何か生活上問題が出るかなあと、以前は少し不安だったのだが、現在のところ、とくに支障はないみたいだ。政局とか殺人事件とか芸能人の不倫問題などは、僕を避けて風にのって流れていく。無知は不安だけれど、ダークフォースで人目を引くだけを目的としている営為については、無視すると決めて生きていく。そんなことより僕にはもっと大切なことがあるはずだ。
 そんな感じで生きていると、なんだか比較的に、平穏な生活を送ることができている。しかし、もしこの国が戦場になったら、僕は逃げ遅れて真っ先に死んでいくだろう。
 唐突ですが、それでも自分の文章を書く能力は伸ばしたい、としつこく思い込んでいます。だから不平不満を言わずに、もうちょっと長い時間、パソコンの前に座るようにしよう。
 ところで僕はあいかわらず読書が好きです。日曜日は一日中読書がしたい。
「私は本が嫌い」
iPad使いの娘が言った。
「音が出ないし、画面は動かない。カメラやビデオもついていないし、だいいち本は内容が面白くないの」「それに何冊もあると部屋が汚いでしょう」
ま、まあね、僕の部屋は本があふれて床に転がっている。そして娘にとって、本というのは、ほぼ学校指定の教科書のことである。
「Kindle知ってる? 買えば? はは?」
うるさいなあ、我が娘ながら、腹が立つ。おいらは本が好きなんだよ。好きだから、わざわざ本という容器を読んでるの。
 ということで村上春樹さんの新刊「職業としての小説家」を読んでいます。
 この本で、最初に感嘆することは、表紙の春樹の写真です。なんかカッコいいオヤジじゃないの。
 文章はとても親切でジェントルな作家。その才能は超一流。作品は世界の言語に翻訳されロシアやスペインの本屋で山積みになって売られていたそうです。
 しかし村上春樹さんというのはやはりもともと反社会分子ですね。そしてしばしばダークフォースを使います。
 そんな春樹さんが、この新刊では日本の学校や教育について一章を設けて実直に語っている。信じられない。む、村上春樹が学校について語ってるよ! 僕はなんだかびくびくしながら読みはじめました。
 その章は、読み物として最高に面白く、提案としてイマイチだな、というのが僕の感想でした。学校は、マイナーもメジャーも含めた、のっぴきならない複雑でリアルな社会問題だからね。日本社会の縮図みたいなものだし。
 僕は言いたい。おいらは好きで微分積分を覚えたんじゃねえ、必要だから覚えたんだ。理系のバカ暗記中心の勉強をなめんなよ。わからなくてもいいから、使えるようにしておけば、とりあえずはなんとかなるのだ。しっかりと理解するのは後でいい。そして最も優先させねばならないのは、そんなアホらしい行為の積み重ねなんだぞ。まあ要するに試験の通り方ですけど。
 そんな一方で、僕は社会人になって英語を話さねばならなくなり、呆然としたのであった。あれ、英語、全然話せないじゃん。学校で、途方もない時間と労力を英語の勉強に費やしてきたはずなのに。なんで大学まで卒業しているのに英語が話せないのかなあ。一体全体、僕は何をやってきたのだろう? 
 呆然は突如として怒りに変わった。僕の時代の(今は改善されていると信じます)中学から大学までの英語のカリキュラムというのは、まるで結婚詐欺みたいなものじゃないか。だから今回の村上春樹さんの学校英語カリキュラム批判に大賛成である。
 その時の僕は、とりあえず悪態をついてから、仕方がなく、英会話本を買って通勤電車の中で勉強した。ほとんど中学でやったことのある内容であった。しかし僕は、ハウアーユー? ファインサンキュー、と覚えていたのだから話せるわけがない。カタカナで英語を覚えたら英語は話せないよ、と誰も教えてくれなかった(あくまで僕の記憶ですが)。それが原因で聞き取ることもできない。カタカナでインプットしてしまった知識を、全てアルファベット単独に直さなければいけないのである。それも正しい音つきで。すなわちもう一度、初めからやり直しなのであった。




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暑い。モヒート飲むか。

  • 2015.07.21 Tuesday
  • 20:24
 暑いですね。とうとう本格的な夏がやってきました。
 一日、仕事すると、もう汗だくだく。
 ふうー、さてと、シャワー浴びて一杯飲むか。
 僕は植木バサミを持ち庭に出て、スペアミントの鉢の前へ座り込む。3月に植えたミントの苗は、両手いっぱい抱えるくらいに成長しています。
 新芽を選んでチョキチョキと収穫。根元の葉もいくつか切ります。分厚い葉っぱの香気はとてもワイルドです。ところでミントは強健とされる植物ですが、葉に虫はついてしまいます。せっかくのハーブなので、僕は基本的に無農薬有機栽培で育てています。牛乳や酢を少し薄めてスプレーすると、虫たちはとりあえず逃げ出すみたいです。しばらくするとまた戻ってきちゃうけどね。
 冷蔵庫を開けてライムをひとつ、ミカンひと房くらいに切る。グラスにライムを入れて、砂糖を2杯。擂り粉木棒でライムを潰して、砂糖を果汁に溶かします。そしてミントの葉をちぎっては入れて、丸めては入れて。グラスいっぱいに新鮮なミントを詰め込むのが、僕のモヒートのレシピです。なんといってもミント取り放題だからね。
 ラム酒は51というブラジル産が気に入っています。51は白酒でカサーシャと言い、厳密にはラム酒とは言わないそうですが、味は似ています。ラム酒はサトウキビの搾りかすが原料だけれど、カサーシャはサトウキビを搾らずにアルコール発酵させるらしい。そのためか51はマイヤーズと違い、その穏やかな香りがミントとライムに、より良く調和するように思う。
 ラム酒を注いだら、炭酸水で割って、スプーンでよくかきまわすとモヒートの完成。
 ほほほ。ぐびび。うーん、モヒートうめー。やっぱり暑いときはこれだ。
 ところで最近は、タバコのことを書くのは、ちょっと憚れる世界景況のため、あまり大きな声では言えませんが、モヒートの素敵なコンパニオンは圧倒的に○ガーです。パルタガスとか。どういう風にいいとか、書きませんが。
 


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男が結婚に踏み切る瞬間

  • 2015.02.10 Tuesday
  • 14:12
 男の心理として、結婚を決意するにはかなりの覚悟がいると思う。どうしたって先のことを考えるし、大切な約束であるわけだから。
 しかしそういうことをえらい気楽に考えている男もいるわけで、女性に出会うと開口一番「結婚してくれ」と口説きはじめる男がいる。彼の名前はジョルジョ。
「俺と結婚してくれ」
「冗談言わないで。私達、さっき出会ったばかりじゃない…」
ジョルジョは背の高い男で、栗毛でしなやかな体躯をしている。ぴったりとしたシャツの胸元からはいい香りがする。彼の服装は軽やかだ。そして清潔で社会的。いい革底の靴を履いている。
 そういうセンスは子供の頃に身に着けたのさ、と彼は言う。ジョルジョの母親は名のある家族の血を引いていたそうだ。
「結婚してくれ、というのは本気なのか?」
「ああ、本気だ」
ジョルジョは僕たちの中で人気があった。大男で、いつも金払いが良く、約束は必ず守る男だった。なにしろバーで男共が集うと、彼の女話を聞くのが最高だった。
「いつもそうやって女を口説いているの?」
「そうだ」
「もし後で、やっぱり結婚したくない、と思ったらどうするんだ?」
「結婚するのはやめよう、と切り出すのさ」
「ケンカになるんじゃないの」
「ああ、撃たれたことがあるな」
ジョルジョはビールを飲み干した。袖を上げると古傷があった。彼は大きな手でバーテンダーにもう一杯ビールを頼んだ。
「どんな女と結婚したいんだ?」
「それを俺はずっと考えてる」
「美しい女だろ。ジョルジョの元彼女は美人ばっかりだからな」
「結果的には美しい女を選んでいるかもしれない。だが美自体はそれほど重要ではない」
「じゃ何が重要なんだ?」
「美のエレメント」「崇高な」
僕は吹き出してしまった。黒ビールの泡が鼻に入った。
「崇高な美のエレメントを持つ女性、というのは言葉としては成立するけど、良くわからないな。もうちょっと具体的に説明してよ」
「荒れているブロンドは嫌いだ」
「そういう女性は美しくない、ということ?」
「外見もそうだが、その結果を生む内面性が許せない」
「確かに無理やりブロンドにしている女は多いよな」
僕は鼻を拭った。
「毛が何色か、という問題ではなく、自然が荒廃していくのにブロンドにしようとする精神性を疑う」
「じゃあ自然でとても綺麗なブロンディは?」
「いいね」
「結婚してもいいと思う?」
「ああ、悪くない」
ジョルジョはパイントを傾けた。眉間が繊細だった。



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万年筆のインク

  • 2015.01.14 Wednesday
  • 12:39
 パソコンがないと文章が書けなくなってしまった。
 漢字が出てこないからである。
 紙と鉛筆でもって文章を書こうとする。ふと「えんぴつ」って、漢字で書けるか? などと考えこんでしまう。鋭筆? いやちがうな、鉛筆だ。
 
 無常である。
 でも、しようがない。
 という状態なので、手紙を書くのもパソコンだ。
 ワードを使えば、漢字問題は発生しない。自由に文章が書ける。しかし手紙なのにワープロの文字ばかり、というのも、紙面が余りにもクール過ぎるように感じるので、サインだけは万年筆で書いている。
 万年筆はウォーターマンのカレンを使っている 。少し細めで短めの万年筆だ。名前からすると女性用の製品なのかもしれない。
 カレンは飛行船のような形をしていて軸はポリッシュシルバーである。20th ミッドセンチュリーの近未来デザインのようでもあり、全体的にコロッとしていて、かわいらしい。
 病院に勤めていた頃はデルタが好きだった。デルタのボールペンや万年筆で紙のカルテに殴り書きしていた。美しいデザインと柔らかい手触り、全てがとても滑らかである。
 しかし壊れやすいのが玉に創だ。一回でも床にペンを落とすと、その衝撃で、必ずどこかが壊れてしまう。カバーが閉まらなくなったり、ボールペンの芯がうまく出なくなったり、書くと異音がするようになったり。
 だから僕の机の引き出しにはデルタの残骸がいくつかある。もう二度と使うことは無いのがわかっていても。
 カレンは丈夫である。イタリアとフランスの違いなのかもしれない。
 ところで万年筆のインクはボルドー色を使っている。黒文字の紙面にサインするのだから、僅かに華美なボルドーがいいのではないかと思っている。
 万年筆にインクを補充してから、少し時間が経つと色が濃くなる。この、濃いボルドーが好きである。黒に近い暗いボルドー色。
 それは黒がセピアに変化する過程のようにも見えるし、熟成されたクラレットのようにも見える。
 万年筆はインクを補充して全く書かないでいると、インクが乾いて文字が擦れてしまう。そうするとペン先を水で洗わなければならない。内部にどうしても水が入ってしまうから、洗った後は薄いボルドー色になる。それでサインをすると、僕は妙に落ち着かない。自分の名前がなにか薄幸な印象ですらあるのだ。
 だから時々書いてみて、そしてインクを補充している。


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2015年は何が目標ですか?

  • 2015.01.01 Thursday
  • 21:57
 あけましておめでとうございます
 皆さんお元気ですか?
 僕はのんびりと元旦を過ごしています。暇すぎて、こんな文章を書き始めるくらいに。
 ということで、西暦2015年1月1日ですから、やはり今年の目標みたいなものを書くのが正当なのではないかと思う。

 15年前の2000年1月のニューヨーク。マンハッタンのアッパーイーストサイドにある定食屋に座った僕は、エッグベネディクトを頼んだ。
 搾りたてのオレンジジュースを飲みほして大ぶりのフォークでエッグベネディクトを半分に切り分けた。そしてそいつを口へ放り込んだ。もぐもぐ、もぐもぐ。コーヒーを啜る。ずずー。うん、旨い、なかなかいい朝飯である。
 最近、エッグベネディクトはちょっと知的な朝食として、日本で流行しているみたいだが、何のことはない、ハムエッグマフィンのマヨネーズがけである。ベーコンバージョンもある。しかしマンハッタンだろうがオランダだろうが、エッグマヨサンドの味はそうそう変わるものではない。
「今朝のエッグベネディクトはどうかしら?」
「凄く旨いよ」
僕は4日間連続して同じ定食屋でエッグベネディクトを食べていた。毎朝5時に起きてジムへ行き、シャワーを浴びたら7時に到着する。サーブしてくれる早起きの女性も同じである。
「何時から仕事なの?」
「いや、仕事はない。僕はツーリストさ」
「ええ!? じゃ、なんで、毎朝こんなに早く食べに来るの?」
「ニューヨーカーの真似してるんだ」
「休暇中なんでしょう?」
僕は18ドルのエッグベネディクトを平らげて、ぬるくなったコーヒーを飲みほした。東京からの時差ボケが4日間連続して直らない。しかし結構有名な定食屋とはいえ、エッグマヨサンドごときに朝から30ドルが飛んでいく。恐ろしい街である。自分で作れば200円もかからないだろう。
 店を出るとアッパーイーストサイドの街は、職場へ向かうニューヨーカーで忙しなかった。此処はマンハッタンでも指折りの高級住宅地だ。サブウエイに走っていく人、タクシーを捕まえる人、BMWを運転する人、リムジンに乗り込む人もいる。人々の情景は多様である。しかし一つだけ共通点があった。白人しかいないのである。
 ロングコートの女性が僕を避けて足早に去っていく。
 僕は邪魔者なのだった。
 

 という初夢を見てしまいました。白昼夢ですけれども。
 最近は極東にこもりっぱなしでしたが、今年の目標は2000年の愛と自由の世界を思い出し、そして実業したい。
 目標、世界で実業。


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旅に出ること

  • 2014.12.25 Thursday
  • 15:25
 異なるものを見たくて旅に出るのだと思う。
 日本はいい国だけれども、島国である本来の地勢はどうにもならず、暇を持て余して考え込んだ挙句に万年床でゴロゴロしていると、鬱々としてきて閉塞感に押しつぶされそうになる。
 空港から飛びあがると海しかない。日本列島は絶海の孤島にあるということに今更ながら気づかされる。
 ニューヨークへ向かうと太平洋が延々と続く。北米大陸の上空にたどり着いて、やっと人の住める陸地に来たと安堵する。
 地球は丸いのだから、何処が中心でも構わないはずだ。
 反芻しながら短足でマンハッタンに立つと、それでも容赦なく世界の中心性に圧倒される。ここはコスモポリタンなのである。街にはありとあらゆる人種がいる。それだけの人がこのひとつの街に惹きつけられている、という現実。
 マンハッタンに孤島からきた日本人が立っている。
 しかし、まあ、何処でも人のやることは同じである。
 飯を食う、次にトイレで用を足したら、街を歩く。歩き疲れたらカフェで一服する。そしてドルを使う。これが一番大切なことだ。円ではなくドルを使う。その日の円ドルレートをチェックしたり、ユーロや元や、1ドル78円の頃に換算してみたり、ドルを使えば使うほど、価値と対価についての感性が豊かになっていく。ドルのセンスを磨くことは世界を知るのと同じだ。
 食べ物が安かったり高かったりする。コーラやビックマックの値段だけで、比較経済論を展開する学者がいるが、聞いた方もわかった気になるかもしれないが、現実の世界はそんなにシンプルではない。だいいち、一方を押さえたら、もう一方には余計な力が入り、当然をとらえたことにはならないのである。
 風や香りそして肌の感触、街のつくりや歴史、人種や多様さそして人々の表情。食べ物や嗜好の違い。
 異なるそれら全てを、先ずは受け入れていくしかない。


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男と男の関係性

  • 2014.12.02 Tuesday
  • 12:47
 僕の考える理想の男。
 身長が188センチ体重95キロで100メートルを10秒台で走り、才能と知性とセンスがあってお金持ちである。英語をエレガントに話し、ジェントルな態度を保つことができる。ハンサムで休暇中の無精髭はなかなかワイルドな男。
 うーん、理想だなあ。
 いい年こいて今さら何アホな事を書いているのだ、と思われるかもしれませんが、理想は理想です。
 男と男が初めて会う時というのは、先に書いたようなことを互いにチェックし合っている。その後は握手で相手を測る。やはり手がデカい方が優勢であり、しっかりと大きな手で包まれてしまうと、
「う、負けた」
と感じる。掌が柔らかくて骨格ががっしりしていて重い感じが理想ですね。
 街角でコーラをぐびぐび立ち飲みしても全然構わないのですが、テーブルについてフォークとナイフが用意されたら、絶対に音はたてない。フォークとナイフは安定して動かすのが大切なので、先ずはしっかりと重心をつまむのが先決。端を持つとモーメントが大きくなり動きが乱れて制御するのに疲れる。
 あとはヨットの操縦が上手とか、乗馬が上手いとか、狩りにおいて信じられないほどタフであるとか、言い出したらきりがないですけど、男と男の関係性はこういったことである程度皮相的に決まってしまう。
 そして性格と知性と頭の回転の良さが高度であればあるほど、男と男の関係性をコントロールできるようになる。
「心技体」
一言で済むじゃんか。誰の言葉だったかな。

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なぜ女性はSUVが好きなのだろう

  • 2014.11.29 Saturday
  • 13:23
 「アーバンSUVというカテゴリーからして認めたくない」
それは車好きの男の本音ではないだろうか。四輪駆動車ならジープにランドクルーザー、レンジローバーにゲレンデヴァーゲンであり、悪路をガシガシ走る際のギヤとして、それらはオーセンティックな選択枝である。
 アーバンSUVって何? 
 都会のフラットな道を走るのに、四角くて、無駄にデカいだけじゃないか。燃費は悪いし走りもダルイ。そりゃそうだ、どうやったってあの車体の大きさだと総車重は2トンに達するわけだから。500馬力のエンジンに超強力なブレーキを装着しないとまともに走るわけがない。ゴルフと同等の走りをするためにはBMW M5とかスカイラインGTR級のエンジンとブレーキが必要で、そうするとトランスミッションやボディ剛性も強固にしなければならない。たかがSUVなのに。ダムダムダムダム無駄。
 しかし……ですよ。
 LA、ロンドン、ニュヨーク、パリに東京も、ふと冷静になって観察してみると、ポルシェカイエンやBMW X5にレクサスRXが走っている。ボディはビカビカして19インチのタイヤにスポイラー、巨大な21インチのタイヤを履いている車もあり、運転しているのはサングラスの美女である。
「私はこの車がとても好き」
デイヴィッド・ゲッタのPVみたいだ。うーむ、何と言えばいいのだろう。
 僕は真剣に考える。
 しかし、なかなかこの現象についての説明ができないのであった。
「なぜ女性はSUVが好きなのだろう」

 どうしても答えが出ないので、逆説的に考えてみることにする。
 すなわち僕自身に問題があるのではないか、という本人には辛い仮説である。
 果たして車好きの男とは何者なのか? (自分の事だ)
 僕の少年時代はスーパーカーブームだった。それ以来、漫画と車雑誌を読みまくった人生である。サーキットの狼に始まり、カーグラである、そして最近はセブンイレブンでベストカーを立ち読みするだけだが、それでも1980年あたりから新車情報を切らしたことは無い。かーちゃんがお醤油を切らさないのと同じである。
 記憶力の良かった中校生の頃は、全ての新車の馬力とトルクを空で言えた。小学校4年生でランボルギーニ・カウンタックの助手席に潜り込み、ロールスロイス・シルバーシャドーに5年生で乗っている。我が家が金持ちだからではない、その時代はスーパーカー関連のイベントが流行していたのだ。ディズニーランドみたいに人気があり、くじに当たるとスーパーカーの助手席に乗れるのであった。
「なんだよ、ロールスかよ」
ロールスロイス・シルバーシャドーに乗った時の一言である。今ならその生意気な小学生の頭を小突いてやりたいが、当時の僕はロータス・ヨーロッパに乗りたかったのであった。
 それから四半世紀が過ぎて、自分で車を買うようになった。そしてスーパーカーを夢のように買いまくったか、というと現実はそれほどは甘くなかった。僕はフォルクスワーゲン・ゴルフを20年間も乗り続けてしまった。計6台である。ゴルフは最高の車だと今でも思っているが、客観的に見れば、車歴としてはかなり地味である。
「人生なんてそんなもの」

 ところでアーバンSUVという車を売り出したのは誰?
 考えるまでもなく、それはトヨタである。アーバンSUVはトヨタ・ハリヤーのコンセプトなのだ。そして世界を席巻し爆発的なヒットを記録する。それにBMWもポルシェもベンツもアウディも他のメーカーも、後だしじゃんけんしてきたのだ。
 当初BMWはトヨタのコンセプトを馬鹿にしていて、我社は左様な車を製造する予定なんてない、とかなんとか発言していたんじゃないか。いつの間にかXシリーズを販売している。ポルシェも911だけで会社経営が青色吐息になったところで、カイエンで市場に殴り込んできた。往年の911ファンからは非難轟々であったが、現在は911よりカイエンの存在感の方が上かもしれない。メルセデス・ベンツはゲレンデヴァーゲンをオリジナルデザインのまま作り続けていたから、当初は余裕の態度であったが、やはり焦りが生じたのか、最近は節操なく新しいSUVを作っている。
 ということで、実はレクサスRXとNXというのはオーセンティックなSUVと言っても全く差し支えないのである。言わば先駆者の末裔なのだ。
 
 うーむ。ここまで書いてきて、ちょっと嫌な予感がしてきた。仮説が実証されそうな感じがする。
 スーパーカーとかゴルフの実用車としての素晴らしさとかSUVの歴史について書いてきたが、そういうのは、言わば車に対する男のこだわりとかセンスみたいなものである。
「なぜ女性はSUVが好きなのだろう」
ようするに、そういう能書きみたいなものが、全く意味を持たない現象なんじゃないか? 僕がこだわっている車の歴史とか伝統とか合理性みたいなものは、サングラスの美女に言わせれば、
「ジジ臭」
なのかもしれない。やっぱり問題は自分なのか。

 半ば諦めの心持でBMWのディラーへ見学に行った。
 とりあえず、己の持つ車哲学みたいなものを全否定して、真っ新な目でBMW X4を観察した。
 赤いクーペタイプのボディは、腰が高くてデカい。しかしなかなか思い切ったデザインである。運転席のドアを開けると、レザーシートはシックだ。インパネの作りは精緻だし、レザーハンドルにはBMWのロゴがピカピカと輝いている。トランクはボタンを押すと電動ですーっと開く。うーん、なんか悔しいけど、かっこいいかも。
「洒落た車なのに、人も荷物もかなり載せられる」
たしかにこういう車に憧れる気持ちもわからなくもない、という心持になってきた。
 アーバンSUVとは豪華な馬車なのだ。
 もしサウジアラビアの王族が俊馬をプレゼントしてくれたら、僕は鞍と鐙で乗馬するが、サングラスの美女はコーチビルダーに豪華絢爛たる馬車をオーダーしちゃう感覚なのかなあ。英国のミュリナー・パークウォードとか。
 遅くなるんだぞ。

 


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なんでこんないい国の人口が減ってしまうのだろう

  • 2014.11.18 Tuesday
  • 19:50
「日本人は普遍を学ばなければならない」
司馬遼太郎が書いていた。日本は文明を生ずる地勢に無く、技術主義でここまで発展してきたが、このままでは将来駄目になる、と憂えていたのであった。それは1970年代であり、中国についての対談の中だった。
 現在は2014年、故司馬遼太郎氏の「将来」の範疇にある。司馬さんが言うように、今の日本は本当に駄目なのだろうか? 
(閉塞感)
そして特異な時代になっている。飢饉や天災や戦争によらず日本人がどんどん減っているのだ。人が減っていく。言わば生物が自ら進んで滅亡へ向かっている。
(日本種の滅亡)
衣食住が充足した環境、であるはずなのに。日本列島は根源的に人の生存に適した土地ではないのか。
 うーむ。
 しかしこんな大きくて真剣な話を展開してしまうと、僕の頭では扱いきれなくなる。申し訳ないが限界である。なので、話を一気に絞り込んでしまいますね。司馬さんみたいな形而上学的な普遍的境地に達することはできないけれど、形而下学的に、というかゲスな感じであれば、僕でも日本と近隣諸国の暮らしを比較することはできる。

中国に住みたいか? 物が安くて飯は旨いが空気が悪いから嫌だ。
ロシアに住みたいか? 冬は寒いし街は危ないし物が高いから嫌だ。
香港に住みたいか? 景気はいいが不動産が高いし狭いから嫌だ。
韓国に住みたいか? 日本人は虐められそうで嫌だ。
タイに住みたいか? 暖かいし物が安いのでちょっとなら住んでもいいかな。
オーストラリアに住みたいか? 悪くはないがシドニーは超絶に物が高いから嫌だ。
 
 ほほーう。司馬さんの未来予想に反して、日本は相当にいい国ランキング上位ではないか。タイに匹敵しているぞ。なんでこんないい国の人口が減ってしまうのだろう。
 ところで、やはり僕のような人間というのは物価に固執している。物が無いのは困るが、物価が安いのはとてもいい事、だと僕は信じている。欲しい物を安く買えたときって、とっても嬉しいでしょう。耳の奥あたりから快楽液みたいなものがドクドクと分泌されませんか? だからアベノミクスは一定の経済的な成功を収めていると評価はするが、円安の誘導は個人的に本当に嫌である。自分の価値が短期間で30%も落ちてしまうなんて、日銀は何を考えているのだ。というのも僕は恒常的に日本だけではなく海外で消費するからである。海外に家族がいるのだ。だから極端な円安になったら、海外でお金を稼ぐ方法を模索しなければならない。
 だから、経済の専門家はマーケットレートのみならず、実際に物価を織り込んだ実質レートを持って通貨の価値を図るべきである、とかなんとか東大教授が言っているが、アホなこと言うな! マーケットレートが全てに決まっているだろう!
 ということで2014年世界最悪都市はシドニーに決定である。理由はとにかく物価が高いから。セブンイレブンのコーラ500のペットボトルが400円以上する。そんな街で生きていけるわけがないじゃないか! コーラ飲めないだろう!
 たくさん咆哮したから、ちょっと落ち着いて、日本のいいところを列記してみよう。

安全
まだ物価が安い
秩序がある
買い物しやすい
電気製品が小奇麗
漫画
100円ショップ
役所がわりに働く
清潔
電車やバスが正確
道がいい
ノーベル賞を取る学者がいる

 日本は凄い国だと思うけどな。とくに漫画と100円ショップ。


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開高健のエッセイを読む

  • 2014.10.28 Tuesday
  • 19:18
 開高健のエッセイを読む。
 彼は旅をすると、夜になればきっと居酒屋をめぐっていた。
「日本人をどう思う?」
「日本人は凄いよ」「なんたってロシアに勝ったのだから」
そこは東欧の居酒屋だ。1960年代のチェコスロバキアか、ブルガリヤか。まだ共産主義に燃え上がるソビエト連邦が支配していた時代。
 そして同時に開高健は諦観していた。自分はアジア人である。とにかくそこから始めなければならない。その時代、アジアは貧しくて汚くて血みどろだった。
 それから太平のはずの50年が経とうとしている。現在は2014年。
 僕は日本でのらくらと暮らしている。
 そして海を超えても開高健のような思いを味わったことはない。僕の時代、日本のパスポートを持っていれば、大概、何処の国でも歓迎された。彼らは日本製品を、乗っていたり、使っていたり、持っていたり。
 日本人は幸せなんだろうな。
 サラセンもオスマントルコも襲ってこなかった。
 蒙古襲来。露西亜帝国南下。それでも海で守ることができた。勢い余って朝鮮半島から大陸へ攻めこんだ。最期にアメリカと派手にやった。
 異教徒は皆殺しにする、という戦争を知らない。
 イスラムもキリストも、それどころか、仏だってよくわからないのだ。(でも、そういうニッポン人の価値というのも、あるみたいだナ)


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