旅に出ること

  • 2014.12.25 Thursday
  • 15:25
 異なるものを見たくて旅に出るのだと思う。
 日本はいい国だけれども、島国である本来の地勢はどうにもならず、暇を持て余して考え込んだ挙句に万年床でゴロゴロしていると、鬱々としてきて閉塞感に押しつぶされそうになる。
 空港から飛びあがると海しかない。日本列島は絶海の孤島にあるということに今更ながら気づかされる。
 ニューヨークへ向かうと太平洋が延々と続く。北米大陸の上空にたどり着いて、やっと人の住める陸地に来たと安堵する。
 地球は丸いのだから、何処が中心でも構わないはずだ。
 反芻しながら短足でマンハッタンに立つと、それでも容赦なく世界の中心性に圧倒される。ここはコスモポリタンなのである。街にはありとあらゆる人種がいる。それだけの人がこのひとつの街に惹きつけられている、という現実。
 マンハッタンに孤島からきた日本人が立っている。
 しかし、まあ、何処でも人のやることは同じである。
 飯を食う、次にトイレで用を足したら、街を歩く。歩き疲れたらカフェで一服する。そしてドルを使う。これが一番大切なことだ。円ではなくドルを使う。その日の円ドルレートをチェックしたり、ユーロや元や、1ドル78円の頃に換算してみたり、ドルを使えば使うほど、価値と対価についての感性が豊かになっていく。ドルのセンスを磨くことは世界を知るのと同じだ。
 食べ物が安かったり高かったりする。コーラやビックマックの値段だけで、比較経済論を展開する学者がいるが、聞いた方もわかった気になるかもしれないが、現実の世界はそんなにシンプルではない。だいいち、一方を押さえたら、もう一方には余計な力が入り、当然をとらえたことにはならないのである。
 風や香りそして肌の感触、街のつくりや歴史、人種や多様さそして人々の表情。食べ物や嗜好の違い。
 異なるそれら全てを、先ずは受け入れていくしかない。


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