コーヒーとボンボンショコラと手巻きタバコ

  • 2015.03.10 Tuesday
  • 18:29
 今日は朝から小説を10枚書いた。昼下がりの下北沢のアパートである。さて、そろそろ休もうかなあ、うん、まずコーヒーを飲もう。
 淹れたてのコーヒーを一口すする。旨い。今日のコーヒーはスターバックスのカフェヴェロナである。いやあ、贅沢だなあ、そして極めつけは輸入食品屋のカルディで購入したボンボンショコラのウイスキー入りである。ダークチョコレートにウイスキーとシュガーの入ったショコラだ。うう、当に大人のためのコンフィル。
 間髪入れずにパクッと口に放り込む。そして噛まない。絶対に噛まないで舐めないで我慢する。ショコラを口の中にそのままにしておいて、唇にコーヒーを注ぐのである。
 ショコラがコーヒーに溶け出す。このダークチョコレートがいいと思うのだ。ミルクチョコレートはこの場合のコンパニオンとして相応しくない。KOBEビーフのステーキを高いお金出してまで食べなくてもいいやというのと同じ理由である。そして硬めのダークチョコレートの外殻がじわじわと溶けていく刹那、堤防が決壊したみたいにウイスキーがトロッと出てくる。カカオとコーヒーのむせるようなナッツの芳香にウイスキーの人智的な香りが混ざる。
「さ、最高」
 ところで最近タバコをやめて、手巻きタバコとパイプとシガーに変えた。
「それって、全然やめてないじゃんY島」
と言われそうだが、実は煙を肺に入れるのをやめたのである。口と鼻だけで煙を楽しむスタイルに変えたのだ。これはスモーカーとしては禁煙に匹敵する革命的なことなのである。一応。そう、自分的には相当な変革なのだが、タバコの煙がモクモクして周囲に迷惑をかけるということについてはむしろ悪化しているので、エチケットは増々気を付けたいと思います。
 ということで僕は下北沢のアパートで手巻きタバコをつくるのだった。
 フランスのジグザグという会社の手巻きタバコ道具一式を取り出した。この一式は開高健が1960年に初めてパリを旅して街角のタバコ屋で見つけたものとほとんど同じだろう。タバコ巻き器は掌に隠れるほどのサイズで、棒が2本付いていて、そこに布がコの字に張ってある。布をたるませて、フィルターとタバコの葉を詰め込み、そして手で棒をくるくると回して紙で巻いて作るのである。ちょっとしたこつが必要だが10回もやれば巻けるようになる。しかしタバコの詰め込み具合ひとつとっても味わいは天国と地獄の違いになるので理想郷に達するには怖ろしく奥が深いと思われる。
 手巻き用のタバコの葉はシャグと呼ばれる、葉が糸状にカットされたものである。パイプ用のタバコになるとビーフジャーキーみたいな板状のものもある。紙巻にはシャグが使いやすい。
 現在僕の好きなレシピはスリーセイルズというシャグにドイツ製ブルーノートを僅かにブレンドしたもの。コクと香りとボディの強い、少しだけ甘みのあるブレンドである。
 2種の葉を混ぜてくるくると巻く。のりのところをチッとなめて、くるっと巻いたらオリジナル手巻きタバコ完成。正確には手巻きじゃなくて機械巻だけれども、本当に左手だけで巻いてしまう達人もいるらしい。
 ザ・オリジナルに火を点ける。バージニア産とイングリッシュ系にやや甘みが加わったテイストである。
 ボンボンショコラをパクッといく、コーヒーを飲む、そしてタバコをふかす。吸わないでふかすだけ。
「ぱふー」
プリントアウトした自分の文章を持ってベランダに出る。推敲するのだ。コーヒーカップを持ち、唇にザ・オリジナルをくわえると、右耳に赤鉛筆をはさんでいます。


JUGEMテーマ:日記・一般


JUGEMテーマ:趣味


コメント
管理者の承認待ちコメントです。
  • -
  • 2018/06/09 1:06 AM
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent trackback

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM