カオマンガイ風チキンライス

  • 2018.04.08 Sunday
  • 00:28
 開高健がベトナム戦争に従軍して最前線をほっつき歩いていたころ、政府軍のベトナム兵はお茶を飲むのも料理をつくるのもヘルメットひとつでやっていたそうだ。メットをくるりとひっくり返して煮込み料理だとか、ご飯も炊いちゃう。戦隊には生きた鶏をベルトに挟んで、よっちらこっちら前線に向かう兵士もいた。 
 鶏は新鮮なのが最上だから、戦場で首を落としてむしって煮込んだ鶏はうまいんだろうなあ。いつ銃弾にやられるかわからない最前線のジャングルで、しめて煮こんだ鶏肉のうまさはどんなものなのだろう。僕には試しようがない。
 という事でカオマンガイ風チキンライスでも作るか。
 僕は下北沢のアパートを出てスーパーオオゼキに向かった。鶏もも1kg、生姜ひとかけら、小ねぎにきゅうりを買う。
 タイのジャスミンライスは棚に常備してある。この料理は日本の米で作っても全くピンとこない。あくまで東南アジアの長粒米が必要だ。
 タイ米を洗って、1対1で水を投入して火にかける。生姜ひとかけらとウエイパー1さじもいれた。焦げつきを少なくする為には、途中で米をかき回したほうが良い様だ。鶏モモを軽く水で洗って塩と酒をふる。お米が煮立った頃に皮を上にして鶏を鍋に入れた。フタをして蒸気が漏れない様に15分煮る。そして10分蒸らす。
 横では小ねぎを刻んでぽん酢と胡麻油でソースが完成。パクチーが好きな人は加えれば良い、よりカオマンガイに近い料理ができるであろう。そしてキュウリは叩くほうが食感がいいように思える。
 さあ、25分で出来上がりである。
きゅうりのタタキの小皿、ポン酢ベースのソース。鶏はフォークで取り出して俎板で小片に切り分ける。大皿にたっぷりとご飯をよそって鶏のぶつ切りを添えた。いただきまーす。
 ソースをネギごと肉にぶっかける。きゅうりもまぶしちゃう、ごはんも適当に混ぜたら、一塊にしてほう張るのである。もぐもぐ、もぐもぐ。う、うまい。死ぬほど美味い。これレベルの食材の組み合わせは世界広しと言えどもなかなかあるもんじゃない。イギリスのエッグマヨサンドにミートパイ、フランスのハムチーズサンド、日本ならTKGか塩ジャケ飯、あとはピタパンに羊の焼き肉、ジョージアのチキンサンド、中国の焼味飯、韓国のカルビビビンバなどの至高のレベルに達している。その土地で最も当たり前の食材で作った、安くてうまい貧乏人のご馳走だ。貧乏人はえげつないもの食ってまっせー。
 フォアグラとか松茸とかトリュフにキャビア、燕の巣とか干し鮑ももちろん美味いけど、あまりにも高価だし、もう美術品扱いなんだよね。ヴァニティフェアなんだよ、食材に貴賎なし。例えば煮魚で最高はイワシだと思う。イワシをくっつり煮こんだものより旨い魚があるというならもってこい、と言いたいです。
 ところで東南アジアには、各国それぞれの鶏めしがあって、それぞれ気の遠くなるような旨さである。広東料理だと鶏入りの粽、ベトナムにも餅米を使った鶏めしがある。タイのカオマンガイに、シンガポールのハイナンライス。味付けやソースや仕上げに変化はあるも、鶏と長粒米を使うところは一緒です。
 最後に、残りものを鍋ごと冷蔵庫に冷やしておく。冷えたチキンを細かく切って、ねぎを焦がしてチキンと冷や飯のチャーハンにすると、夢のチャーハンのできあがり。
 2度美味しい。
 

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